Shadowrocketの画面に表示される項目は、2つの層に分けて理解しましょう。Home、Config、Data、Settingsは機能ごとの画面、Global RoutingのConfig、Proxy、Direct、Sceneは通信のルーティング方式です。初めて使うときは、Homeで登録済みのサーバーを確認し、ルーティング方式と接続状態を確認します。ルールを確認する場合はConfig、通信履歴を調べる場合はData、自動接続の動作を変更する場合はSettingsを開きます。この記事では、利用者が自身のサービス提供元とSubscribeを用意していることを前提に、各項目の用途と操作範囲を説明します。
1. タブとGlobal Routingを区別する
同じ英語の項目でも、表示される場所によって意味が異なる場合があります。特に混同しやすいのがConfigです。画面下部のConfigは設定ファイルを管理する画面ですが、Home → Global Routing → Configは、現在の設定ファイルに基づいて通信を処理するルーティング方式を指します。Config画面を開いただけではルールに基づく振り分けは有効になりません。Homeに戻り、Global Routingの設定を確認してください。
Proxyを特定のプロトコルだと捉えるのもよくある誤解です。Global RoutingのProxyはプロキシ経由で通信するルーティング方式であり、Shadowsocks、VMess、VLESS、Trojan、Hysteria2、WireGuardの別名ではありません。サーバーのプロトコルは各項目のTypeとパラメーターで決まり、通信をプロキシ経由にするかどうかはルーティング方式と設定で決まります。
| 画面上の項目と場所 | 主な役割 | 確認する場面 |
|---|---|---|
| Home | サーバー、接続操作、Global Routingを確認する。 | サーバーの選択、接続前の確認、テストを行う。 |
| Configタブ | 設定ファイルを管理・選択する。 | ルールやDNSなどの設定内容を確認する。 |
| Data | アプリが記録したリクエストと通信情報を確認する。 | 特定のアクセスがどのように処理されたかを調べる。 |
| Settings | アプリの設定を変更する。 | On DemandやSubscribeなどの設定を確認する。 |
| Global Routing | 現在適用する通信の処理方式を選ぶ。 | プロキシ経由、直接接続、設定ルールのどれで処理されたかを調べる。 |
2. Home:サーバーを選び、接続を確認する
Homeは初回接続時の主な操作画面です。サーバー項目は手動で追加するか、利用者が用意したSubscribeから登録できます。リストにサーバーが表示されていても、項目が保存されていることを示すだけで、接続先に到達できることや認証が有効であること、目的のWebサイトにアクセスできることを保証するものではありません。選択中のサーバーを確認してから接続スイッチをオンにし、テストと実際のアクセスで動作を確かめましょう。
Connectivity Testは接続状況を判断するための参考情報です。結果は、現在のネットワーク、選択したサーバー、実際のアクセスとあわせて確認してください。遅延時間が表示されてもすべてのWebサイトにアクセスできるとは限らず、タイムアウトしてもパスワードの誤りとは限りません。ネットワークに接続できない、サーバーが応答しない、テスト先に到達できないなど、原因を切り分けて確認する必要があります。
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サーバー項目を確認する
Homeを開き、登録済みサーバーの名前とパラメーターを確認します。自身のSubscribeを追加する場合は、Home右上の「+」→ Type → Subscribeを選択し、自身のSubscribe URLを入力して保存します。Subscribe URLを個別サーバーのアドレスとして入力しないでください。
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サーバーを選択する
Homeで使うサーバーをタップし、選択中を示すDOTマークを確認します。項目を編集する画面ではパラメーターを変更でき、リスト上の項目をタップするとサーバーを選択できます。この2つの操作を混同しないようにしましょう。
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ルーティング方式を確認する
Home → Global Routingを開き、Config、Proxy、Direct、Sceneのどれが選択されているか確認します。ルールに従って通信する場合はConfigを選んだうえで、Configタブで使用中のファイルも確認してください。
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接続を開始する
Homeに戻り、接続スイッチをオンにします。初回にシステムからVPN構成の追加を求められた場合は、画面の案内に従って許可してください。システムへの許可は接続の確立を可能にするもので、サーバー認証に代わるものではありません。
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アクセスを確認する
HomeでConnectivity Testを実行し、既知の接続先にもアクセスします。テスト結果と実際のアクセス結果が異なる場合は、発生時刻、選択中のサーバー、Global Routingを記録してからDataを確認します。複数の設定を同時に変更しないでください。
3. Global Routing:Config・Proxy・Direct・Sceneの違い
Global Routingが決めるのは通信のルーティング方式であり、接続のオン・オフではありません。接続中でもDirectを選べば、リクエストは直接接続で処理されます。そのため、システムにVPN状態が表示されているだけでは、個々のリクエストがプロキシ経由かどうかは判断できません。アクセス状況を調べるときは、現在のルーティング方式、設定ルール、リクエスト履歴をあわせて確認してください。
| 項目 | 意味 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| Config | 現在の設定ファイル内のルールに従ってリクエストの処理先を決める。 | ファイルが選択されていることを確認し、ルールの順序とポリシーを確認する。 |
| Proxy | プロキシ経由のルーティングでリクエストを処理する。 | 選択中のプロキシが利用可能か確認する。プロトコルが自動判別されるという意味ではない。 |
| Direct | 直接接続のルーティングでリクエストを処理する。 | 直接接続できるかどうかは、現在のネットワークと接続先サービスによって異なる。 |
| Scene | シーン設定で定義されたルーティング方法を使用する。 | シーン内の設定を確認する。名前だけからリクエストの処理先を判断しない。 |
Proxyは、特定の振り分けルールが問題に関係しているかを調べるなど、原因の切り分けに役立ちます。ただし、サーバーが必ず利用できることを保証するものではありません。Directは現在のネットワークから直接接続した場合の結果を比較するのに使えますが、アプリの接続を切る操作ではありません。Sceneを使う場合は、まず既存のシーン設定を確認してください。設定内容を理解していない状態で、自動修復の選択肢として扱わないようにしましょう。
ルールに従って使う場合と、一時的に切り分ける場合の確認方法
日常的にルールに従って使う場合
- Home → Global Routing → Config。
- Configタブで現在の設定ファイルを確認する。
- 接続先のドメインに適用されるルールとポリシーを確認する。
一時的に条件を変えて切り分ける場合
- 最初に現在のGlobal Routingの設定を記録する。
- ProxyまたはDirectのどちらか一方だけを一時的に切り替える。
- 同じ接続先にもう一度アクセスし、確認後に元の設定へ戻す。
ルーティング方式の変更は経路の違いを比較するために使います。サーバーのパラメーター確認に代わるものではなく、1回のアクセス結果からすべての通信の動作を判断することもできません。
4. Config:設定ファイルとルールの読み方
Configはサーバーリストを別の方法で表示する画面ではありません。設定ファイルにはルールやDNSなどの設定を含められます。Subscribeは主にサーバー項目の更新に使われるため、役割が異なります。Subscribeを更新しても特定のドメインへの経路が変わらない場合は、同じSubscribeを何度も読み込むのではなく、現在のConfigとGlobal Routingを確認してください。
ルールを読むときは、まずマッチ対象、次に処理ポリシー、最後にルールの順序を確認します。以下の記述は構文の説明用で、完全な設定ファイルではありません。既存のファイルをそのまま置き換える必要もありません。例のexample.comは説明用に予約されたドメイン名で、192.0.2.0/24は文書用のアドレス範囲です。接続先サーバーではありません。
[Rule]
DOMAIN-SUFFIX,example.com,DIRECT
IP-CIDR,192.0.2.0/24,DIRECT
GEOIP,CN,DIRECT
FINAL,PROXY
DOMAIN-SUFFIX,example.com,DIRECT:ドメインのサフィックスで照合し、example.comとそのサブドメインに適用します。DIRECTはこのルールの直接接続ポリシーです。IP-CIDR,192.0.2.0/24,DIRECT:IPアドレスの範囲で照合します。Webページのタイトルやドメイン名に含まれる文字列で照合するものではありません。GEOIP,CN,DIRECT:接続先IPアドレスの地域情報に基づいて照合します。デバイスの言語やWebページの言語で分類するものではありません。FINAL,PROXY:前のルールに一致しなかったリクエストに適用するフォールバックポリシーで、通常はルールの末尾に置きます。
ルールは上から順に照合され、先に一致したルールが後続の判定に影響します。具体的なルールと広範囲に適用するルールは、順序も含めて確認してください。フォールバックルールを先頭に置くと、それ以降のルールが意図どおり適用されない場合があります。ドメインルールとIPルールは同じものではなく、IPに関する判定では名前解決の結果も考慮する必要があります。
5. DataとSettings:記録を見る画面と動作を変える画面
Dataではリクエストや通信情報を確認できます。サーバーを追加する画面ではありません。問題を調べるときは、まず判別しやすいアクセスを1回行い、その時刻に近い記録を確認します。接続先、表示される処理結果、関連する通信情報を確認してください。表示される項目や記録範囲は、現在のアプリ画面に従います。記録が見当たらないからといって、接続先のWebサイトにリクエストが届いていない、あるいはサーバーに障害があると断定することはできません。
Settingsではアプリの動作を調整できます。初めて使うときに、すべてのスイッチを確認する必要はありません。問題が特定の動作に関係している場合に、その設定を確認してください。たとえば手動で接続を切った後に再接続する場合はSettings → On Demandを、Subscribeの更新経路を調整する場合はSettings → Subscribeを確認します。設定を変更する前に元の値を記録しておくと、元に戻したり比較したりできます。
| 項目 | 確認できること | そこから判断できないこと |
|---|---|---|
| Data | 特定のアクセスに対応するリクエストと通信の記録を確認する。 | 通信が記録されても、接続先のサービスが正常に応答したとは限らない。 |
| Settings → On Demand | 条件に応じて接続を開始する設定を確認する。 | 有効にしても、あらゆるネットワーク環境で接続できるとは限らない。 |
| Settings → Subscribe | Subscribeの更新に関する設定を確認する。 | 更新に成功しても、すべてのサーバーに接続できるとは限らない。 |
| Settings → Subscribe → Update via Proxy | Subscribeの更新にプロキシを使うかどうかを設定する。 | プロキシ自体が利用できない場合、チェックを入れてもタイムアウトは自動的に解消されない。 |
On DemandとGlobal Routingは異なるレイヤーの設定です。前者は条件に応じていつ接続を確立するか、後者は接続中の通信をどのように処理するかを設定します。On DemandをオフにしてもGlobal RoutingがDirectに切り替わるわけではありません。Configを選んでも自動接続が有効になるわけではありません。「設定を変えても状況が変わらない」ときは、変更したのが接続を開始する動作なのか、通信のルーティング方式なのかを確認してください。
6. よくある誤解:画面の場所から確認する
Configを開いているのに、なぜすべてプロキシ経由になるのですか?
画面下部のConfigを開いても、設定ファイルの画面を表示しただけです。まずHome → Global Routingに戻り、ProxyではなくConfigが選択されているか確認してください。次にConfigで現在のファイルとルールを確認します。フォールバックポリシーがPROXYで、接続先がそれ以前のルールに一致しない場合、プロキシ経由になるのは設定ファイルの想定どおりかもしれません。
Directを選んだのに、システムにVPN状態が表示されるのはなぜですか?
Directはルーティング方式であり、接続スイッチではありません。Homeで接続がオンのままか確認してください。現在の接続を終了するには、接続スイッチを操作します。その後また接続される場合は、Settings → On Demandを確認してください。VPN状態だけでは、現在のリクエストがプロキシ経由かどうかは判断できません。
Subscribeの更新に成功したのに、Webページが開かないのはなぜですか?
更新に成功したということは、Subscribeの取得と処理が完了したという意味であり、接続できる保証ではありません。Homeに戻って選択中のDOTマークを確認し、Connectivity Testを実行してから、Global Routingとサーバーのパラメーターを確認してください。Subscribeの更新時刻は、サーバー認証が有効であることや接続先に到達できることの証明にはなりません。
Dataにリクエストが表示されれば、接続が正常だと判断できますか?
いいえ。記録はアプリが関連する通信を検知したことを示しますが、処理結果と実際のページ表示も確認する必要があります。アクセスに失敗した時刻とドメインを控え、前後の記録と照合してください。調査情報を他者に共有する場合は、Subscribe URLに含まれるトークンやパスワードなどの機密情報を隠してください。
画面の項目を一つずつ翻訳して覚える必要はありません。Homeでサーバーと接続を選び、Global Routingで処理方式を決め、Configで設定を確認し、Dataで記録を調べ、Settingsで動作を調整する、という順序を押さえましょう。説明と実際の画面で項目の場所が異なる場合は、現在のアプリ画面に従ってください。名前だけからスイッチの役割を推測しないようにしましょう。
- 接続前:利用中のサービス、選択中のサーバー、Global Routingを確認する。
- 問題が発生したら:アクセス条件を一つに絞り、時刻を記録して、一度に変更する条件は一つだけにする。
- 調査後:一時的な変更を元に戻し、普段使う設定で動作を確認する。